人間がスパイスカレー作りに手を出す理由は多種多様である
現在、私は諸事情でドイツに長期滞在中だ。
ドイツは外食が高額だ(値段に見合わない)。
例えば、
ショッピングセンターに入っている
テイクアウト専門中華でも、7€(1000円)は
出さないと、
まともな食事はできないと思っていい。
しかも私の味覚からすると、まずい。
ベルリンなどの街中にある屋台(インビス)
の相場は、カリーヴルストで5€ほど。
普通のレストランで飲み物も頼めば
少なくとも一人20€は見ておいたほうがいい。
(+チップ)
日本であれば、サイゼリアや
幸楽苑を初めとした、
安くて美味しいファミレスが
山ほどあるので、
ドイツのこの外食が高い生活は
本当にしんどい。
サイゼのリブステーキ(1000円)
と同等のものをドイツのレストランで
食べようとするならば、
20€は覚悟しておいたほうが良いだろう。
ということで、
外食に対する憎しみが募り、
紆余曲折の結果、カレー沼にはまった。
他の食事でもよかったのだが、
こちらで日本食を作ろうと思っても
日本食材が手に入りづらく、
高額なのである。
スパイスを取り揃えることで、
自炊を最高のものにしようと思い至った。
今自宅にあるのスパイスは6種類。
3種類でもかなり美味しくできるし、
なんなら3種類でも近所にあるインド料理屋の
カレーより格段美味い。
(なお、この近所のカレー屋の名前は
「ニルヴァーナ」。
ぬるいチキンカレーに15€を課す
涅槃とはかけ離れた場所なのだ)
趣味はスパイスカレー作り
と言えるくらいまで、続けたいと思う。